足の冷えを感じるのは寒い冬の季節だけではなく、現在では夏に利用するエアコンを原因とした冷えに悩まされる人が少なくありません。足の冷えは足の痛みやむくみだけではなく、全身の健康にも影響を及ぼします。冷えの対策には、足つぼへのマッサージが効果的です。
冷えの原因
近年増えている冷えの原因が夏の冷房です。電車やオフィス、商業施設、飲食店など、ほとんどの室内で冷房が効いています。室内に長時間いると、体の中まで冷えてきます。また、夏場に摂る食べ物に体を冷やすものがあり、代表的な例としてキュウリやスイカなどがあります。さらに、ビールやアイスクリームなどを摂り過ぎると、体の芯を冷やしてしまうのです。
冷えのメカニズム
人の体には、体温を維持する機能が備わっています。従って、体が冷えると体温の維持を図るために自動的に血管が収縮し、血流が低下します。特に、足先は体の末端にあることから血管が細く、心臓から遠いために血液の巡りが極端に悪くなるのです。
さらに、血液の巡りが悪くなると筋肉が強張り、それが血流の悪化を招くという悪循環に陥ります。また、つらい肩こりも冷えを原因とする人が多くなっています。
冷えに効く4つの足つぼへのマッサージ
足つぼを指で押したり温めたりすることで血流が良くなり、冷えが改善されていきます。それとともに、足つぼへのマッサージは自律神経を整わせ、全身の健康にも効果を発揮します。
三陰交(さんいんこう)
三陰交は内くるぶしの頂点から下約5cmのところにあります。親指で3〜5秒ほど、痛気持ち良いくらいの力加減で押します。離すときは同じ時間をかけてゆっくり行うのがポイントです。これを5回ほど繰り返します。
太衝(たいしょう)
足の第1趾と2趾の間で骨の交差するV字のくぼみにあります。親指の骨に沿って足首方向になぞっていき、指の止まったところが太衝です。親指で押しながらマッサージします。
湧泉(ゆうせん)
足裏にある土踏まずからやや指寄りで、指を曲げたときにできるくぼみの中にあるのが湧泉です。押し方は親指をツボに当て、3回ほど痛くなるまで押し続けます。温めることでも効果が表れます。
気端(きたん)
気端は足指の先端にあります。左右全部で10個あるツボを手の指先でつまみながら揉んでいきます。少し痛みを感じるくらいに刺激を与えます。なお、お風呂に浸かりながら行うと、血流の改善という効果も得られます。
まとめ
足の冷えは単なる一部の部位の痛みでは治まらず、全身の健康に影響を及ぼすこともあります。冷えの改善対策の1つになるのが足つぼへのマッサージです。最初は足つぼを見つけるのに苦労しますが、慣れるとすぐにわかるようになります。また、指で押すだけではなく、温めると効果を増します。